資源の貨幣化ブレトンウッズ3続く
ルーブルは今、少なくとも暗黙のうちに金とビットコインに支えられている。その検証。そして西側の対応の予測。
ロシアは金、またはビットコインで天然ガスを国際決済すると、ロシアが発表しました。これは天然ガスの決済通貨を非友好国に限ってルーブルで受け付けるとロシアが発表した大きなニュースに続く発言です。続けて金の固定価格での直接買取を発表。
続ゴールド金融戦争、現在の通貨体制が終わり、新しいブレトンウッズ、Zoltan Pozsar氏のブレトンウッズ、バージョンIIIへの移行の続報。
以下
動画より
「ゴールド金を固定価格でロシア中央銀行が直接買い取ります」――ヤフーニュースよりロイター電
ロシア中央銀行は銀行からの金の買取りを再会し3月28日から6月30日までの間に1グラム当たり5,000ルーブルの固定価格を支払うと発表しました。前回の
動画の西側のロシアの金に対する制裁の翌日に発表されました。
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ゼロヘッジより
バイデン氏とブルッセルの仲間たち、ますます混とんとする経済の安定を維持するために、ロシアが金準備を活用するのを止める方法を話し合った翌日、ロシアの中央銀行は、銀行から金を固定価格で購入し始める計画を発表したところです。
これは2つの目的を果たすことができます。
1つ目はSWIFTに制約のある銀行に流動性を提供することです。
2つ目はプーチン大統領が脱ドル化計画を加速しているため、国にある金をより集中化させることです。
ロシアの金に対する西側の制裁は、言ってみればロシアは弱ってしまっていて、ロシアの持つ金準備を売らざるを得ないだろう。これをできなくしてしまう、ロシアがゴールドを売れなくする制裁です。
ロシアの金を販売していた業者は困りますが、金を買っているロシア政府には現在、制裁は「絵に描いた餅」となっています。
では、ロシア中央銀行の公式の声明文をみてみます。
国内貴金属市場の需給バランスをとるため、ロシア銀行は2022年3月28日から固定価格で信用機関から金を買い取る。その期間の価格は、1グラム当たり5,000ルーブルとなる予定。設定された価格水準によって、今年度の金の安定供給と金鉱山などの金工業の円滑な機能確保が可能となる。
定められた期間経過国内市場の需給バランスの変化を考慮し、金の買取価格を調整することができることとする。
買取価格は5,000ルーブル、52ドル約6,350円、なので、現在8,397円を大幅に下回る価格となります。これはロシアの中央銀行が、ルーブルがドルに対して高くなるべきだと考えていることを意味します。
ルーブルの為替がほぼ元のレベルに戻りますと、ロシアの買取価格の方が高くなる値付けとなっています。
以前からロシアは
「脱」ドル、ドルからの離脱に向けて準備していた様があらわになってきていることを忘れてはならないようです。
ロシアの人びとは、金にかかってい20%の税金が免除され、貴金属の需要が増加していました。この金の品薄に対応するため、3月中旬に中央銀行は銀行からの金の購入を停止してもしていました。
何年にもわたって準備金を積み上げてきた後、おそらく現在起こっているような西側との対決を見越して、ロシアは現在、最大の金備蓄を持つ国の中で5番目にランクされており、一般に2,300トンと推定され、1,400億ドル弱の価値があります。
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zerohedge VBLさんの見解より
わたしはおおげさなことは言いません。
誇張は許されない。これは歴史を学ぶものとして長年研究してきた道です。これは取り残されるのを恐れるフォモパニック買い(または売り)の発言ではありません。
地政学的な観察です。どんなに優秀な船長でも、氷山を避けるかじ取りができなくなる時期がきます。ドルは、中国、ロシアと貿易で衝突しています。
氷山が溶けない場合は、衝突するか救命ボートで生き残るかの二者択一となります。これは前の動画の件と今回のロシアの中央銀行の金買取についての報道について、これらは地政学的に甚大な影響がある。我々の政府が細心の注意を払っていることを望む。
報道としては、西側の経済制裁とSWIFTの使用制限からのロシアの対応として、ロシアはその資産のためのその代わりになる代替の支払いとシステムを公然と受け入れなくてはならなくなった、その解決策の大部分は金とビットコインを取引に使用すること、これが前の
動画でした。
次にドルの破滅、これからゆっくり破滅していくドルについて。
この方法は代替決済としてのゴールドに加えてビットコインが含まれることの意味を誇張しすぎたものとする見方も当然あります。
確かにその通りですが、長期的な影響として、通貨の反乱とも言える一連の連鎖が起きる可能性があります。言ってみればビットコイン取引によるドルの破滅です。
たとえ最も弱い通貨を持つ、もっとも小さな国が、ビットコインを使用したとしても、かつてはドル建て取引だけで構成されていたシステムを分散型決済が引き継ぐことになります。
その舞台は整ったのです。今は選択の余地があって、それは世界貿易をさらに不安定化させてしまいます。今日にいたっては、ロシアが中国と長年取り組んできたことを実行に移し始めた、という事実を人びとはどう受け止めるべきか、と問いかけています。
テクニカル的には、金とビットコインは上昇し、ドルは相対的に弱くなります。プーチン大統領は、ロシアルーブルが金とビットコインによって支えられていることを暗に伝えています。
この事態において現物の金は別にして、これからしばらくの間、市場で金をショート売ることは控えて方が身のためとなりそうです。
先物トレードに関しては、止めはしませんがなにかしら金の市場に起こった時、先物市場は即刻停止します。即刻です。金の先物の停止、それは銀の先物の停止も意味します。
ニッケルの市場が停止してしまったような同じような事態となります。大手は救済され、小規模は見放されます。縁故資本主義とも言えるようないびつな市場になってしまっています。その点現物の銀や金にマージンコールはありません。
ルーブルは今、すくなくとも暗黙のうちに金とビットコインに支えられている、これは準備通貨となり得る道です。他の国にも採用される準備通貨への道です。この事実を市場が消化するには長い長い時間がかかりそうです。
すなわち金は長期にわたって上昇せざるを得ない、すぐに暴騰するなんてことは言っていません。今当局者は、「あ〜なんてこったい」てな具合です。
そして続けざまプーチン大統領が、「ビットコインもルーブルを支えるからねぇ〜」と述べ、当局者は、「うわぁ〜」となっています。
短期的にはビットコインの上昇要因ですが西側が黙っていられなくなり、政策を繰り出すことが予想されます。
もしビットコインが4分の1に下落し120万円になったら、拾って買いますでしょうか。そんなに下落することは望んでいないのですが、予想が立ちます。
もしくは西側はこれに乗っかるのか、そうしましたら何倍にもなります。のるかそるかを想定すると今は買えない、と分析しています。
個人的には保険なので、手放すつもりはまったくありません。ロシアと中国は5年前からこれに取り組んできました。
2017年、ロシアがゴールドの検証にブロックチェーンを使い中国と石油とゴールドの取引を行っていたことが報道されました。ロシアと中国の石油と金の取引、交換はブロックチェーンを使用しています。過去数ヶ月以上試行錯誤されていることは以前の動画のとおりとなります。数ヶ月の間に約3,700億円がブロックチェーンで取引されてもいます。
そしてロシアが売った石油の代金として、ロシアに支払われた中国の金は、中国の金庫から出なかった情報を掴んでいます。テストは成功していたのではないかという分析です。そしてご存知のとおり、ロシアはSWIFTのロシアの代替システムを国際的に使用することを発表しています。
公式コメントでは、このシステムは実行可能で、効率的であることが証明されており、ロシアと外国のあらゆる法人にこれを使用する可能性を与えることを提案する。ロシアは、中国、インド、トルコ、イランとロシアの金融メッセージングシステムの共同使用について協議してきてもいます。
今後2年間、この流れの展開について想像してみていただけますでしょうか。西側がより早くそれをため込むか、−彼らはそうしています。より低く見せるために偽装するか、彼らはそうしてきた、あるいはその両方か…。

zerohedge VBLさんは両方だと思っていると言っています。西側の方が金をため込むのが早いのか、金をより低く見せるためにより強く偽装するのか、より金を積み上げ、価格を低く抑える努力がなされる可能性です。
以上今回は、ロシア中央銀行の固定価格での金買取の追加報道の件、ロシアルーブルが金とビットコインによって、暗黙のうちに支えられている、ブレトンウッズVersionVが継続している件についてでした。最終的な判断は自己責任のもとでお願いいたします。
以上
通貨戦争 崩壊への最悪シナリオが動き出した! - ジェームズ・リカーズ, 藤井清美まさにジム・リカーズ氏の「通貨戦争」です。
わたしたちの目に見えるものは少ししかありませんが、裏では西側とロシア、そのまた裏では中国とロシア、トルコ、インドなどが綿密に練っています。
実際には、欧州などに天然ガスを輸出しているロシアのガスプロムの銀行部門など、欧州との貿易に必要なロシアの3つの大手銀行は例外扱いされ、SWIFTから除名されていないのです。
また、メーンメディアの喧伝する内容とは違い、(田中宇氏のニュースの切り取りですが)
ゼレンスキー大統領はロシアの意向に従いつつある。
彼は先日まで、
「ドンバスとクリミアの分離独立は絶対に許さない」と言っていたが、その後「領土問題は柔軟に交渉できる(2地域の分離独立について交渉しても良い)」と表現が変化しています。
感情論に訴える当該大統領、その舞台に陶酔する民衆の図、となっています。