2017年10月13日

アメリカ専用の「錬金術」の名称、それは「日米同盟(US-Japan Alliance)」原田武夫氏に聞く








米国という国の金(ゴールド)はどこに保管されているのか、いやあるのか、いやないのか…。都市伝説やいわゆる陰謀論ではよく語られることです。


常々このことを疑問に思っている人は多いと思います。なぜなら、米国にあるはずのカネ、ゴールドは日本からもたくさんむしり取っているし、わたしたちの今後にも大いに関係しているからです。過去から未来に繋がるはずのあったはずのカネです。


また、ゴールドはタングステン、特に中国にあるものはタングステンであるとか・・・。これもいわゆる陰謀論ではよく語られる話です。そして最近ドイツがやっと預けていたゴールドをアメリカ政府から引き揚げたとか。


さて、米国のゴールドは、タングステンでしょうか。
そして、ドイツが引き揚げたのはホンモノのゴールドでしょうか?


原田武夫氏からの回答を元にまとめてみました。

以下。

原田
しばしば語られるのが「アメリカは実のところ、もう金準備を持っていないのではないか」という話です。事実アメリカ政府には常にカネがありません。なぜ?…それは、戦争ばかり行う、というのが役割、彼らの役目であるからです。


過去の流れをみるに、戦争を始める、それによって国内の景気を刺激するためですが、しかし戦争を行うにしてもカネが必要です。戦前に「大恐慌」が発生した際に、国民から巻き上げ、さらには第2次世界大戦に勝って我が国はじめ敗戦国から巻き上げたゴールドもあわせ、その量は莫大な量であったとしてもとうに使い果たしていることは想像に難くない。



―――そうですね、たくさんの金ゴールドがアメリカに持って行かれています。
しかし、「それは実のところ、問題の本質ではない」と原田氏は言います。でもそれはいったいどういう意味でしょうか。



原田
「それは実のところ、問題の本質ではない」。
世界全体の金(ゴールド)の中でも「使うことのできる金(ゴールド)はどれか」、その量を決定しているのはロンドン・シティ(City of London)です。その承認を得て、いわゆる「打刻」されたものでなければマーケットで正規に流通させることはできないのです。


したがって打刻されていない金塊をいくらもっていても、これを担保として金融機関は「金(ゴールド)を裏付けにした銀行保証(gold backed bank guarantee)」を出すことがないため、事実上換金ができないのです。

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参考:「ロンドンの金公開されるイングランド銀行の金庫」



―――打刻されているのか打刻されていないのか、ゴールドを手にとって確認しないとまるでわからないことであり、それはニセモノが流通しているようなものということになりますよね?


原田
裏を返すと世界中にはその意味での「打刻されていない金(ゴールド)」は山の様にあり、そのことをアメリカも熟知しています。


アメリカのことですから、力づくでそれを集めればよいですし、ドイツにしてもわざわざ「米英仏から金準備を返してもらう」などという儀式をする必要は本当のところ全くないのです。


なぜなら、世界中にこうした「打刻されていない金(ゴールド)」は満ちあふれているからです。ドバイの街角で立ち並ぶ金商人たちの店を思い出してください。


そこで販売されている金(ゴールド)はたいてい打刻されてはいません。実は国連から取引を禁止されているコンゴ民主共和国などが産金国である金(ゴールド)がそこでは売りさばかれているわけであり、打刻などされないのは当然なのです。





―――確かに後進国では金がよく出ますし、カンボジアなどでも金鉱山が正規の政府軍によって、資本家の利益を損なわないように鉄壁の守りを固めていたりします。しかし、これはゴールドではないということになるのでしょうか?


原田
アメリカやドイツが本気で金(ゴールド)を集めたいのであればその意味で手段はいくらでもあります。


ただし、アメリカはそんなことをしなくても、専用の「錬金術」の手段を持っているのです。実に単純な、聞くと驚くこともない仕組みなのですが、一般には知られていません。アメリカ専用「錬金術」の名称、それは「日米同盟(US-Japan Alliance)」です。



―――「日米同盟」というのは、わたしは軍事同盟じゃないの?…少なくともこれまでそう思っておりました。


原田
一般に「日米同盟」とは軍事同盟であると私たち日本人は信じています。ところが実際には違います。要するにアメリカ政府においてお金が足りなくなった時、我が国政府に対して「これだけ送金してほしい」といえば我が国は「日米同盟」を名目に定められた様々な国際約束(条約・協定)に基づいてこれを拒むことができないのです。


我が国が送金するのは「日本円」です。これがアメリカ連邦準備制度(アメリカの中央銀行)の中に入金されます。バランス・シート(財務諸表)でいうと、左側の「資産の部」に計上されます。


すると、アメリカ連邦準備制度は我が国から巻き上げた日本円の分だけ、今度は米ドルを刷ることができるのです。バランス・シート上見てみると、中央銀行が発行する通貨はその右側の「負債」に計上されます。左側の「資産」の枠が広がれば、当然、「負債」として発行することのできる米ドルの量も増やすことができるのです。


そしてこの様にして刷り増した米ドルをもって、アメリカ連邦準備制度は、アメリカ政府が発行する国債(米国債)をどんどん買い続けることができるというわけなのです。


アメリカ政府は戦争を続け、それによって「戦争経済」を廻さなければなりません。しかしそのためには莫大な戦費を調達する必要があるのです。そしてその戦費は実はこうすることによって調達することができるのです。


―――なぜ「有事」になると日本円が高くなり、「円高・ドル安」になるのか?アメリカ連邦準備制度にとって有利だから。これで納得できますね。


原田
「資産」の部に入れられる(我が国から巻き上げた)日本円の価値が高くなれば、それだけその枠も大きくなる。その結果、右側の「負債」の部に計上されることになる米ドルも大量にすることができるのです。



―――知ってしまえば極めて単純なことなのでしょうが、まるで世間の「アナリスト」はこんな単純なことすら知らないということになります。


そしてその代わりに「あぁでもない、こうでもない」と突拍子もない解釈をしているんですね。いずれにせよ、アメリカにとって重要なのは「金準備」ではありません。まさにこうした金融同盟としての日米同盟なのです。


しかし逆にいうと我が国こそがアメリカの生殺与奪を握っていることになるということ。自身は何もせず、むしろ受け身なふりを装いながら、その実、巨漢アメリカの喉元に絶えず匕首を突きつけている。これが戦後の我が国の「本当の顏」、これが日本です。


以上お読みいただきありがとうございました。



もっと詳しく知りたい方は下記のリンクへ
●原田武夫公式HPへのリンク http://haradatakeo.com
●原田武夫公式FBへのリンク https://www.facebook.com/iisia.jp/







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posted by キキ at 01:00 | 原田武夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする