2015年08月29日

ハンガリー保冷車遺体は71人、4容疑者逮捕







オーストリア政府によると28日、ウィーンの南東50キロ、ハンガリー国境に近い東部パンドルフの高速道路に停まっていた保冷車内で27日に遺体放置が見つかった事件で、車内の遺体の数が、子ども4人を含む男女71人だったとわかりました。

 
保冷車は7・5トンで、ハンガリーの首都ブダペストとウィーンを結ぶ高速道路の路肩に発見されるまで少なくとも24時間は放置されていました。死因は窒息とみられています。


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荷台内部に何かでひっかいたような傷があり、閉じ込められた人々が脱出を図ろうとした様子があります。子ども4人の内訳は、1〜2歳の女児1人と8〜10歳の男児3人。

 
警察は当初、死者数を「20〜50人の可能性がある」としていたが、大幅に修正しました。予想を上回る犠牲者数にオーストリアでは衝撃が広がっており、ミクルライトナー内相は記者会見で「想像を絶する悲劇。欧州全体で解決策を見つけなければならない」と述べ、事件の深刻さがうかがえます。


問題の保冷車はハンガリーからオーストリアへ入国しました。事件に関係したとみられる4人の容疑者が逮捕され、警察はハンガリーやブルガリアの人身売買組織のメンバーだと発表しています。


オーストリアの法医学者は、保冷車の中で見つかった遺体の解剖を開始しました。シリアのパスポートが見つかったことから、亡くなった人の大半はシリア難民だと警察は考えています。


この後解剖により明らかにされますが、おそらくはオーストリアの道路に車が放置される24時間以上前に人々は亡くなっていたと考えられるようです。


被害者たちがいた空間は、窓のない低温内部でロックされ、外から空気が入らないようになっていました。密封されて窒息死に至ったようです。法医学者たちは夜を徹して作業をしましたが、痛んだ遺体が重なり合っていたため、犠牲者の数の確認は非常に困難でした。



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警察によると容疑者は、7.5トン保冷車の持ち主のレバノン系ブルガリア人、同じく2人、アフガニスタン系ハンガリー人です。車の持ち主とドライバーが含まれています。数カ所で家宅捜索が行われています。オーストリア警察は、「この犯罪者は犯罪組織の末端に位置する」としています。


この保冷車はかつて食品輸送に使われていた冷凍車でした。昨年、数人のウクライナ人に売られスロバキアで登録され、今はハンガリーのナンバープレートを付けています。マフィア組織への立ち入りとなると難しいが、おそらくこの組織の本拠はルーマニアにあると考えられます。


保冷車は、ブタペスト南部を水曜日の明け方に出発し、水曜日から木曜日の夜間にかけて道路上に放置され、木曜日の朝に発見されました。トラック後部の狭い空間に71人が閉じ込められていたため、人々が生き残るチャンスはありませんでした。

 
捜査によって、ヨーロッパ北部を目指す多数の難民が通るこの幹線道路を使っての密入国の規模が明らかになってきました。犯罪組織が使うのは、ウィーンとブタペストを通る幹線道路で、必ず通るルートのようです。


オーストリアでは、数週間前から多くの難民がやってきており、耐え難い状況となってきて、この事件はその新たな密入国ルートともいうべき事実が明らかにされることとなりました。


1月以来、ヨーロッパへの密入国者は、34万人くらい。
イタリア経由は、13万人、ギリシャ9万1千人、うち一部はギリシャからマケドニアを通ってハンガリーへ行きます。トルコからハンガリーへ行く人もいます。


そのため小国であるハンガリーは、国境を閉鎖するために壁を設置しましたが、今年初めからすでに10万人がハンガリーに入国しています。


その多くは戦禍にある人々ですが、コソボやアルバニアの人びともいます。その後多くの人々は、難民を最も多く受け入れているドイツやスゥエーデンをめざしたり、数はすくないが、フランスやイギリスに向かう人もいます。


増え続ける難民に、メルケル首相の声明発表の後、ドイツでは難民施設が次々と放火され不穏な動きになっています。


戦争さえやめれば、こうした難民は1人としてなくなるというのに…。








記事引用は⇒elcomercio.pe
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posted by キキ at 08:00 | 海外ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする