2011年3月11日に東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。
その裏で人知れず活動し、天国に旅立っていった救助犬・金剛丸をあなたは知っていますか?
本書は金剛丸の出生から訓練、そして病気で体調がすぐれない中で実直に人命救助の任務を全うした、その4年間の短い生涯を綴る、涙溢れる感動のノンフィクション。
被災地の活動で、足をけがして血まみれになってもひるまず、 水の中も泳いで生存者を必死に捜した金剛丸のことを、私たちは絶対に忘れない。
病気の体と血まみれの足をひきずって、被災地で捜索活動にあたった警備犬、金剛丸の壮絶な3日間。東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。その裏で人知れず実直なまでに捜索活動にあたり、天国に旅立っていった呉地方隊所属の海自警備犬。その4年間の短い生涯を綴る、涙溢れる感動のノンフィクション。
どんなに一生懸命だったか、どんなに人々の役に立っていたか、心揺すぶられる素晴らしい活動ぶりです。
中国新聞記事
「呉市吉浦町の海上自衛隊呉造修補給所貯油所の警備犬の金剛丸が、死んだ。 海自隊に2匹しかいない国際救助犬の試験に合格した犬で、3月の東日本大震災では 生存者の捜索に従事した。
呉地方総監部によると、雄のジャーマンシェパードで4歳4カ月。2008年2月から貯油所で 不審者警戒などの任務に就いていた。09年には、国際救助犬連盟が救助犬の能力を測る 目安としている試験に合格した。
震災では発生翌日から仙台市で捜索に当たった。がれきで足をけがしてもひるまず、 水の中も泳いで捜した。生存者は発見できなかったが、指導担当だった松元さん(59)は「懸命に任務を続け、 頭の下がる思いだった。あれだけ救助犬の素質がある犬はなかなかいない」と惜しんだ。
金剛丸は災害派遣後に体調を崩し、9日に肺炎で死んだ。震災派遣が最後の任務だった。 」
レビューはこちら⇒ありがとう、金剛丸 〜星になった小さな自衛隊員〜