2011年07月10日

米ランチョ・セコ原発大事故寸前そして乳がんとの関係性

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(ランチョ・セコ原子力発電所)

米ランチョ・セコ原発 (1989年閉鎖)事故、そして乳がんの関係



米カリフォルニア州サクラメント市街地の約40キロ南東にあるサクラメント電力公社(SMUD)の原発。出力91・3万キロワット。建設費約3億8千万ドル。廃炉後も建屋と冷却塔が残り、太陽光発電などが行われている。SMUDによると、高い放射能を帯びた使用済み核燃料は敷地内の貯蔵施設で保管し、低レベル放射性廃棄物などはユタ州の処理場に運び出したという。


チェルノブイリ事故の約5か月前、1985年12月26日、原子炉の格納容器が破壊一歩手前の状態にまでなった。あと90分このままの状態が続けば、まさしくチェルノブイリと同じ悲劇に至っていたと米原子力規制委員会(NRC)当局が話したという。後にNRCが解析をおこなって判明している。



さて、「マリン・カウンティ(郡)がなぜアメリカで最も高い乳ガン発生率なのか?」という表題でひとつのレポートがあります。
(記事ソースはPeaceful Landscape☆

「放射線タイムズ」Vol. 6 No.2 2008年3月号より

ローレン・モレ著

■河川沿岸と海洋沿岸にもっとも高いガン発生率

真水は海水にくらべ放射性核物質濃度が高い。それは海水のはるかに大きな希釈性のためであり、また放射性核物質のとりこみが海水の塩に左右されるからである。希釈が汚染への解決にならないことは自明である。


水中に放射性汚染物質を捨てることにはブーメラン効果がある。やがては、放射能は川岸や沿岸に戻って打ち寄せるからである。


事実、歴史上初めて行われたイギリス、レイク地域のガン発生調査(1850〜60)で、アルフレッド・ハヴィランドは、もっとも高いガン発生率(自然界のバックグランド放射能による)は河川沿岸と海洋沿岸にあることを報告して、1900年以降に人工放射能が環境にもたらされる前に、ガンと環境との強い関連性を示した。1900年以前のガン発生率はガン研究におけるベースライン値になっている。


「環境放射能ジャーナル」の要約記事「北サンフランシスコとバハカリフォルニア沿岸海洋の放射性セシウム」を偶然みつけたことで、乳ガンについての謎の解答が得られた。


サンフランシスコ北部のマリン・カウンティになぜ全米で最も高い乳ガン発生率があるのか調査するためにカリフォルニア大学は数億ドルも使ってきた。


さらに驚くべくことは、そこで報告されている放射性セシウムが、すでにローレンス・リバーモア・核兵器研究所によってサンフランシスコ湾の北端からメキシコのバハカリフォルニアの先端に到る沿岸海水で計測されていたことだ。


マリン・カウンティの乳ガン発生パターンを地図にすることで、マリン・カウンティ半島のサンフランシスコ湾沿岸がもっとも乳ガン発生率の高い地域であることが判明した。


サンフランシスコ湾の最深部はマリンの沖合で、毎日の潮汐で堆積物がもっとも多い流れがあるところだ。乳ガン発生率がもっとも低い場所はマリンの太平洋沿岸である。乳ガン発生率が場所によって差があるのは、環境要因があることの証拠である。


ウェルシュ沿岸のような湾のマリン沿岸にある広大な干潟は、放射能に汚染された細かい堆積物が沈殿する低エネルギー地域になっている。


■水源地域の汚染

サンフランシスコ湾に流れ込む真水のほとんどは、ネバダ州との境に沿って南北に走っているカリフォルニア沿岸のシェラネバダ山系からきている。シェラネバダの土壌は今は、核実験、チェルノブイリ、そして1989年に閉鎖されるまでサンフランシスコ東部で操業していたランチョ・セコ原子力発電所からの排出物による放射性物質によって汚染されている。


ランチョ・セコ原子力発電所からの放射性排出物の約95%はシェラネバダ山系に雨や雪となって降り注いでいる。


1989年にランチョ・セコ原子力発電所を閉鎖に追いやった裁判の中で、サクラメント市営電力会社を保有する市民たちが、ローレンス・リバーモア・核兵器研究所と契約してランチョ・セコ原子力発電所のまわりの核分裂物質汚染の調査をしたことがある。


裁判の参考人だったアーネスト・スターングラス博士から、私はそのリバーモア放射能報告書と弁護士たちとの交信記録を入手した。驚いたことは、リバーモア核兵器研究所が何十年にわたって世界中の放射能レベルを極秘にモニターしていただけではなく、地域の放射能も調べていたことである。


実際に、1991年のことだが、私はリバーモア環境研究所で広島と長崎からの新しいサンプルがテーブルに置いてあるのを見たことがある。どうしていまだに広島と長崎をモニターしているのか訊ねると、「あそこはいまでも放射性汚染されているからだ」と言われた。


■リバーモア核兵器研究所が極秘に世界中の放射能レベルをモニタリング

ローレンス・リバーモア核兵器研究所は、細かい堆積物に付着して年間1キューリーの放射性セシウム(4)がサンフランシスコ湾を流れていることを計測したと報告している。


粘度状粒子は荷電性が高く、水中に浮遊する放射性粒子を運ぶ役割を担っている。これがマリン沿岸のサンフランシスコ湾側に、すくなくとも60年間・・核実験が開始されて以来、毎日打ち上げられている低レベル放射能の恒常的に蓄積される発生源である。


放射能危険性・ヨーロッパ委員会(ECRR)は、低レベル放射能の恒常的な被曝は、国際放射線防護委員会(ICRP)基準とリスクモデル予測に比べ最高1000倍の生物学的障害を与える(5)と報告している。


ICPR基準とリスクモデルは広島と長崎の原爆の調査研究を基にしているが、これはアメリカ政府がごまかして行ったものだ。放射性セシウムは核分裂プロセスの際に発生する何百もの放射性核物質のひとつに過ぎない。


つまり、リバーモア報告書にある1キューリーのセシウムをはるかに越える放射能がサンフランシスコ湾北部を通って打ち上げられていることになる。さらに悪いことは、核実験からの劣化ウラン(DU)の汚染による世界の人びとへの影響が公式に計測報告されていないことである。


しかし誰かがそれをモニタリングしているはずでる。原爆や水爆はすべてわずか20パウンド以下の重さの小さなプルトニウムコアのまわりを多量な劣化ウランが充填材として詰められている。


世界的に糖尿病が蔓延しているが、これはウラニウム汚染による膵臓とインシュリン機能の障害が主な原因である。日本人男性の膵臓ガン死亡率は、大気核実験の最盛期である1945年から1965年の間に12倍増加した。


■マリン・カウンティ:自然コントロールの研究

マリン・カウンティの研究は地球科学者が有効な自然環境実験のひとつとして研究対象にしている。マリン・カウンティの太平洋沿岸を自然コントロール、サンフランシスコ湾沼地を研究対象地域とするものである。


また、それは汚染されている真水と海水中の放射性核物質濃度による人びとの健康への影響を比較するのによい。マリン・カウンティの湾側沿岸と太平洋沿岸の泥サンプルを分析すると、シェラネバダ山系からの低レベル放射能が、アメリカで最も高い乳ガン発生率の原因であることが分かるだろう。


シェラネバダ山系とマリン・カウンティの間、沼地の淀と干潟が形成され、そこにシェラネバダ山系から流れてくる汚染水が加わる低エネルギー環境地域では自閉症が多発している。環境中の放射能は累積的な影響を及ぼす。


■私は「ハツカネズミ・レディー」

カリフォルニア大学は、ロス・アラモス国立研究所、ローレンス・リバーモア研究所、ローレンス・バークレー研究所を61年間まったく問題にされずに管理してきたが、何十億ドルも使って世界に放射能をまき散らし、さらに何十億ドルを使ってマリン・カウンティの乳ガン多発生を研究し、いまだに原因を究明できないでいる。


しかし、ベイエリア乳ガン環境研究センター(BABCEC)が行った2006年1月21日の乳ガン会議で、ローレンス・バークレー研究所のメリー・ヘレン・マルセロス・ホフ博士は、600人の女性参加者を前にした講演で自分を「ネズミ・レディー」と紹介したあと次のように明言した、「ネズミの乳ガンは放射能が唯一知られている原因です」。


講演で博士はネズミを使った研究について繰り返し述べ、「放射能がネズミの乳ガン発生の唯一知られている原因です、ですから私はそれでネズミに乳ガンを起こさせています」と語った。博士は女性の乳ガンの原因をだれも特定できていないと語った。

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(原子力発電所分布図と乳がん発生の分布図は驚くほどぴったり)


■ネズミの叫び

質疑の時間に、アメリカ政府のデータを基にした乳ガン発生率の拡大マップを掲げた。これは1985年から1989年の間のアメリカのすべての乳ガンによる死亡者の三分の二が原子力発電所と核兵器研究所から半径100マイルのところで起きていることを示したものである。


私は講演者のメリー・ヘレン・マルセロス・ホフ博士に、BABCERCがこの地域での乳ガンの原因として放射能を調査しているのか訊ねた。彼女は即座に、「私は微生物学者ですから!」と言って、放射能が明らかな原因であることを公表することを避けた。


カリフォルニア大学は、世界を汚染した大学として永遠に記憶されるだろう。

以上




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posted by キキ at 09:07 | Comment(0) | 「大震災・原発」国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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