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●出版社からのコメント
巻末に広瀬隆さんの特別寄稿を10ページ掲載しています。 広瀬さんが抱いている危機感が尋常ではない強さで伝わってきます。
「広河隆一と広瀬隆が揃って話をするということは、日本にとって最悪の事態です」と広瀬さんが言うとおり、「日本にとって最悪の事態」…

(広河隆一氏)
書籍の内容
●チェルノブイリから福島へ 戦慄の明日
チェルノブイリ原発事故以降、ウクライナとベラルーシ、周辺諸国でどのように汚染が広がり、人々が食べ物から被曝していったか、5年後、10年後のデータで明らかにしていきます。
2011年5月1日現在、日本の子どもたちが通う福島県の幼稚園・小・中学校で暫定基準とされた放射線の年間被曝許容量は、ウクライナで強制避難地域とされた土地で年間に被曝する放射線量の4倍です。このままでは、チェルノブイリの被曝の悪夢が、日本で再現されてしまいます。
50回以上チェルノブイリ原発事故被災地の取材を重ねた著者が、現地と協力して93年に避難民健康調査をしたデータも掲載。事故直後の政府からの「健康に影響はない」発言、避難地域をなるべく小さくしようと動いたこと、食べ物の放射線基準値の引き上げ…
旧ソ連と2011年の日本は同じ事が起きているのが読み進むにつれて戦慄をもって迫ってきます。 これから福島がどのように復興していく道があるのかを考えるための必読書です。
●広河隆一氏の活動
早稲田大学教育学部卒業後、イスラエルへ渡航。現地のキブツに滞在し、そこでヘブライ語も学習、また後に妻となるユダヤ人のルティ・ジョスコビッツ(広河ルティ元妻)と出会う。
イスラエル渡航当初の広河は共産主義に対して親和的な政治的態度をとり、「共産主義的な」キブツに対してアタッチメントを有していたが、その後イスラエルによるパレスチナ人に対する過酷な人権侵害を知るようになり、親パレスチナ的な態度をとるようになった。広河はイスラエルにおいて「マツペン」という反シオニスト的な政治団体で活動を行っていた。
日本帰国後にフォトジャーナリストや作家として活動。立教大学において非常勤講師を勤める。講談社「月刊誌DAYS JAPAN」に、イスラエルのビジネスマン・アイゼンバーグに関する記事や、ダイヤモンド取引の裏側の取材、チェルノブイリの現状、731部隊などに関する報道、ルポ写真などを掲載。再創刊した月刊写真誌「デイズ・ジャパン」発行・編集長、「チェルノブイリ子ども基金」代表、パレスチナの子供の里親運動顧問、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)世話人代表。全国各地で講演を行う。

(チェルノブイリ25周年ギャラリーにて)
この国の近い未来の姿…それがこの書籍の中にあります。
積み上げたデータと深く分析を重ねた広河氏のメッセージは私たちに希望も感じさせます。
チェルノブイリを軽々と越えるフクシマ。その渦中にある私たちが読んでおくべき本、だと思いました。
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